AirMac Express経由で音楽を聞く(pulseaudio-module-raop版)

前の記事(AirMac Express経由で音楽を聞く(Ubuntu 10.10対応版) - にせねこnotes)のコメントで、ネットワーク経由で音を配信するPulseAudioの機能を使えば、AirMac Expressに音を飛ばす設定がもっと簡単にできるのではないか、という旨の指摘をいただいたので、実際に試してみた。

手順

以下のパッケージをインストール

  • pulseaudio-module-raop
  • paprefs


システム→設定→PulseAudio Preferences と開き、 "Network Access" タブで "Make discaverable Apple AirTunes sound devices available locally" にチェックを入れる。
(参考サイトの図4参照)


これだけで、「サウンドの設定」の「出力」タブに、「Base Station ******」(******は英数字)(環境によっては違う名前になってるかも)というAirMac Expressサウンドバイスが表示される。ここで「Base Station ******」を出力に選ぶとパソコンで再生する全ての音がAirMac Expressに送られるようになる。


特定のアプリケーションの音声を転送するようにするには、"PulseAudio Volume Control"を使う。

  • pavucontrol

というパッケージをインストールして、 アプリケーション→サウンドとビデオ→PulseAudio Volume Control と開き、"Playback"タブで、転送したいアプリケーションの右側のボタンをクリックして、「Base Station ******」を選ぶ。


(詳しくは参考のサイトを参照してください…)

まとめ

遅延は8秒くらいで、raop_playの時とあまり変わりない。
何も再生していない時でも常に1.5Mbpsくらいの帯域を消費する。止めるには PulseAudio Preferences で "Make discaverable Apple AirTunes sound devices available locally" のチェックを外してサウンドバイスを無効にしてやればいい。


簡単に設定できて良いのだけど、ずっとデータ送りっぱなしになるのは嫌で、有効・無効を切り替えるのにGUIでやるよりスクリプトを実行する方が個人的に楽なので、raop_playの方を使うことにする。